三月、七日。(著:森橋ビンゴ)

 先日、友人と街に出たときにふと目に止まって、買ってしまったライトノベルです。
 その時は上下巻の下巻とも言うべき「〓その後のハナシ〓」の紹介文の
「―実の妹の七日に。今も消えることの無い欲望の炎が燻っている」
 これだけで購入を決意w だって私はこの題材が好きですから、兄妹の近親相姦話w
 何せ自分もそういう話を書いていましたからね、K2というちょっとアレなネーミングですが、れっきとした双子の兄妹の恋愛話です。
 決意したのはいいのですが、下巻は新刊なので手に持っていたのですが、上巻が有りませんでした。あれば購入に少し躊躇しますが、ないと分かると私はなんとしても買いたくなるタイプでして、そのまま友人を引きずってゲーマーズまんがの森アニメイトと、三件回ってようやく見つけましたが、一緒に買おうと思っていた下巻がなんと、アニメイトには無かったのです><
 まあその後最初のゲーマーズに戻って下巻(〓その後の話)を購入して、早速帰宅して読み始めましたが……結論、私が楽しめたのは上巻の告白までです。
 生き別れになった双子の兄妹が恋した後に実は兄妹だと気付く、という話でしたが、気付いた後の二人の行動が不可解でした。
 上巻では白々しくも家族として接することに、下巻では欲望を抱いた青少年が欲してやまない少女を抱きしめただけで欲望が霧散し、あまつさえ二人はそれぞれ別の人間と付き合うことになる(互いに好きだと自覚しても)。
 題材を活かしきったとは思えませんでした、何が何でも結ばれろとはいいませんが、「転」である部分の三月(兄)と七日(妹)の恋心が家族愛へ変わるところの描写はまったくといっていいほど足りませんでした。
 告白までが95点、それからは0点。
 点数をあえてつけるなら、こんな感じでしょう。