人生

 って、むつかしいんですね。
 余裕で勝ち組の両親の後を継いで、その膨大な人脈やら知識やらを受け継げば人生楽だったかもしれない。今となってはそう思ってハンカチを噛んで悔しがる夜も珍しくなくなった。少なくとも、そっちの道なら一の努力に対して確実に一の見返りがあったはず。別の道に進みながらちょくちょくその人脈の恩恵にあずかっている弟を見ていると、なおさらそう思わざるを得ない。
 今の私は、十……とは言わないけど三の努力でようやく一の見返りがあるかないかって所。
 本当、子供の時無駄に老成していなければ、早めに反抗期を通過しておけば素直に後を継いで楽な人生を謳歌&親孝行できたものを^^;
 
 ようやく初めての見返りを目前にして、少しばかり感傷的になってしまった。