真・燐月 感想(ネタバレ有り)

 レビューなんて大それたマネは無理なので簡潔に。
 買った来たその日のうちに全クリアしました、とはいえ前作やってたから四姉妹はスキップだけして真ルートにまっしぐら。
 ルートに入ると、まず途中までの適当なダイジェストで、万蔵にけしかけられて鮎美を犯す決意をした、所から始まる。
 前作のハーレムルートや鮎美ルートだとここで鈴音が鮎美に乗り移って初体験……となるのだが今回の真(鈴音)ルートだと鈴音(文字通り)の魂の叫びで直人が思いとどまる。そしてこの時点で早くも指輪が見つかり、鈴音とのシンクロになる。
 それを本家に報告すると、鈴音は実は死んでいなく、呪いによって魂の一部を食われたから生ける屍になっただけという事実が判明。回復の見込みも無い上、緋ノ月祭まで時間も無いから直人には死んだということにして、四姉妹をあてがった……とまあ、ここまでは上手くつじつま合わせているので納得できた話。
 その後の鈴音復活のために鮎美とヤりまくるというのは、まあエロゲーだからという意味では、これまた納得する話w
 
 そんなわけで鈴音の復活のためには、鈴音はシンクロした鮎美の体を使うわけだが、「魂レベル」でつながる二人……鮎美は鈴音復活のために体を差し出し、復活した鈴音は鮎美のために命を差し出す。そんなこんなで相手のためにいろいろ(主に体とか命とか)張れる三人は、まあめでたく結ばれたわけだ。どこぞのNice boat.な三人とは雲泥の差だ、この三人なら素直に祝福してやりたいと思った。
 いびつな形ゆえに、途中まで三人の姿はみていて実にヤキモキした、エロゲーならもうちっと早い段階からぶっちゃ毛ればいいのに、と思うくらいだった。まあそれをやったら凡百の駄作に埋もれていくだけだったろうから、終わった後に思い返せば逆にその切なさがたまらなかったりするほど。
 三人というまあ世間的アレ関係でおわるが、燐堂家という設定と、オカルト的な展開、なにより三人は自分の身の前に相手を思いやれる人間なので、その形でのハッピーエンドは素直に頷ける帰結だった。
 
 というわけで、いわゆるハーレムルートシナリオの出来としては

1位.CANDY TOYS
2位.魔法はあめいろ?
3位.真・燐月    ←ココ
4位.ToHreat2
5位.ふたりでひとつの恋心

 私の中では一気に歴代3位に飛び込んでくるほど満足度だった、上のリストにピンと来た人は即買いで問題ないかと。
 ちなみに旧燐月のハーレムルートは歴代7位、人数が多けりゃいいってもんでもないのさ。そもそも……厳密に今回の真ルートだって、やってる最中はハーレムって感じしなかったしね^^;